この映画ががあるからプリクエルはかろうじて語り継がれている……。
EP1の時点で既に腐敗していた共和国議会が完全に帝国主義へ移行し、共和国黄金時代の名残であるジェダイは全員抹殺され、オビ=ワンとアナキンは完全に袂を分かつ。
時代が完全に悪い方向へとシフトしていくことをヨーダやメイス=ウィンドウでさえ止めることができず、逆に気持ち良いくらいの滅びが映画全体を覆い尽くしている。
「ジェダイは善に仕えている」というアナキンに対し、「善は見方による」と返すパルパティーン。腐ってもジェダイを信じていたアナキンが帝国主義に染まっていく過程だけはプリクエル・トリロジーの数少ない見所の一つで、正義の反対はまた別の正義、とかいう権力や国家的暴力を擁護するために用いられる価値観相対主義は簡単に人を民主主義の土台から引き剥がすことができるのだ。
にしてもアナキンは暗黒面に影響されるのが唐突過ぎるし、何回観てもアナキンパートと共和国滅亡のドラマがリンクしなさ過ぎてモヤモヤする……と思いつつ、EP4への繋ぎ方と楽曲だけは完璧な映画だった。
オビ=ワンのドラマも気になる~~。
タトゥイーンでルークを見守りながら、ヨーダと連絡を取ったり別のミッションに挑んだりするのかな……(悪い意味で裏切られる嫌な予感もするけど)。
そして、次はシークエル……もう後戻りはできない……。