Rai

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐のRaiのレビュー・感想・評価

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慕う議長のスパイを命じられ、
愛する者を救いたいと願う気持ちにただ受け入れろとしか言わないジェダイ。

アナキンは彼が本来持つ情や愛ゆえに悩み苦しみ、そしてすべてを超える力を求める。
彼の本当の願いは救いたいことなのに...
願いと迷いから掛け違えたボタンが銀河を巻き込む悲劇を生む。

オビワンにとっても弟を殺すことに等しい所業。
ここでもジェダイはただシスを討てと、アナキンを探し殺せというのみ。

師弟2人の悲しき運命が交差する。

・・・
父親の居なかったアナキンはきっとどこかに父性を求めていたのかも。

オビワンのことを父と慕っていたが、
当人はアナキンを弟と思っていた。

そのわずかな掛け違えさえシディアスに利用され、アナキンには新たな父、シスの暗黒卿という師匠が誕生する。

こうならない運命は選べなかったのだろうか...。

双子が誕生する時に聞こえる心臓の鼓動音。
ベイダーのマスクが装着された時、その音は途絶える。
アナキンとパドメはここで死に、
双子とベイダーが誕生する。
一連のシーンが実にシネマティック。

オーダー66の裏側を描く作品が増えたからこそ、
本作で起きた悲劇の大きさがますます重く実感する。
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