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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐のMTMTのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

公開順で鑑賞した場合、このエピソード3で、アナキンが確かにフォースにバランスをもたらす存在だったとわかる。傲慢になっていたジェダイを離れたアナキンが、エピーソード6でやはり傲慢の限りを尽くした銀河皇帝を倒すことになる。その動機は、一貫して家族への愛からだった。
揺るぎない悪、揺るぎない善は確かにあるが、光と闇のバランスは必要だ、というジョージ・ルーカスさんの哲学が読みとれる。

スター・ウォーズシリーズを観ていると、ガンダムシリーズを思い出すことがある。ビームサーベルや特殊な能力はもちろん、民主主義中央政府の腐敗に対して独裁政権が台頭する所など。しかし、ガンダムは独裁一族のお家騒動や説得による戦闘回避といった日本人的な発想があり、見比べると面白い。
特にアナキンはカミーユというキャラクターと似ている部分がある。両者とも作中No.1の潜在能力を持ちながらその力の大きさに押し潰される。母が殺され、大虐殺を目の当たりにし、その共感能力の高さから全てを一人で背負い込み、愛する人に危険がおよび、ついに精神崩壊(?)するという共通点がある。アナキンは自ら虐殺を行ったり、暗黒面に堕ちたりなど、相違点は数えきれないが……。
物語の解答編として、SWで1番好きな作品。
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