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パンズ・ラビリンスのchanmasuのレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
3.8
主役の子の幼いながらキリッとした眉に冒険と空想好きなレオンのナタリーポートマンを彷彿とさせる華のある感じが良かった。ジャンル:ファンタジーとあるが背景はファシスト政権下のスペイン?でレジスタンスと主人公の親父の大尉の戦闘も交えて話は進行していく。ここのゴアシーンが壊死した足の切断とか拷問で肝心な所は見せてないけど結構痛い。主人公が見るファンタジックな空間は酷い現実を生き延びる為の彼女のやり方の様な。戦争中のむごい世界を子供が空想を使って生きていく、という骨組みは定番ミツバチのささやき、ライフイズビューティフル、ジョジョラビットなどなど結構思い浮かぶ。一見とっつきにくいダークファンタジーか?と思いながら観たが実は結構手堅いジャンルもの。戦争をファンタジーのフィルターを掛けて子供の視点から観た戦争モノに近い。
次第に力の支配する世界にビビりながら彼らを応援したくなる内容だった。戦争をそういうフィルター越しに見る、というのは映画を画面越しに観る私達にも重なる。上に挙げた映画好きなら間違いないかも。
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