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パンズ・ラビリンスのTKKのレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
4.7
過酷な内戦&ファシズムパパのエグ現実と、ダークだけど救いのありそうなファンタジー世界との対比。残酷にして鮮烈。
ファンタジー感は子供に見せたいけど、現実パートがPG12では収まってないグロさとエグ味があるので見せたくない、みたいな矛盾を抱えている。
それにしてもデルトロ印のクリーチャーのデザインが秀逸で、CGではなく実写の身体性も感じられて凄く良い。
リアリティとファンタジーの同居と矛盾みたいな、両方を共存させて見方は受け手に委ねる感じ、最高にシブいぜ。
日本上映ラストチャンス、映画館で見れて良かった。しかも対照的なファンタジーの聖地イクスピアリで。

悲惨な現実世界の中で、清く美しく逞しく生きる女性たちの強さみたいなところもあった気がして響いたな。
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