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パンズ・ラビリンスのmamiのネタバレレビュー・内容・結末

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

観る前の情報は「残酷で美しいダークファンタジー」だったので、暗めの話なのかな~と思っていたんですけど。
ダークファンタジーとしての暗さや重さではなく、戦争映画の重さでしたね。
全てスペイン語で綴られていくお話はどこかファンタジーさが増したような、不思議な雰囲気をより一層不思議にしている気がします。もし英語で作られていたらここまでの不思議な世界に成らなかったのかも知れない。

主人公以外は皆現実で生きていて、空想に逃げたりしないで辛い時代を生きている。母親が「人生はお伽話じゃないのよ」という夢見がちな主人公の肩を掴みながら言い聞かせるシーンは現実感をより強調していたと思う。
義父に撃たれた死後、王国に戻れたシーンは一番美しく、彩色も鮮やかに映し出されていて綺麗でした。

残酷描写もかなりあるので大人になってから観る事をオススメしますね。ファンタジーだっつっても感受性豊かな子供時代に観たらトラウマになりそう…
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