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パンズ・ラビリンスのacottのレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
4.2
ギレルモ・デル・トロのダークファンタジー。極悪な権力者と抑圧を受ける社会的弱者の対立構図を見ても、もう『シェイプ・オブ・ウォーター』の骨格は出来てたんだなぁと思った。
時はスペイン内戦、主人公の母は夫と死別し横暴な大尉と再婚、子どもを宿すが虚弱で、主人公にも余り構っていられない。
そこに「あなたは我が国の王女さま!記憶をなくしているがこちらに戻るための試練を与えよう」と謎の案内人パンが現れて…という冒険譚。
それに加えて政府軍の近くに潜伏するレジスタンスたち、軍内にスパイとして潜入する女性の話も交錯してかなりスリリング。つらい話ではあるけど、スパイ役の女性が主人公の唯一の理解者で、それが心の支えになって観続けられた。

案内人パンが謎の生物の形をしているんだけど、この人がデル・トロ着ぐるみでおなじみのダグ・ジョーンズだった。ヘルボーイのエイブとか、シェイプ〜の半魚人とかの人。
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