短評
昨年アニメ映画ファンを騒然とさせたぼく愛・きみ愛二部作。
2つの時間軸が繋がる恋愛物語という斬新な試みで話題になったが、実は10年以上前にポケモンが似たような作品を出している。
それが本二部作だ。
本作はメインストーリーは全く同じ、伝説のポケモンかつサトシの味方となるのがレシラムかゼクロムか、または劇中に登場するポケモンが2作の間で色違いか、それくらいの変更点しかない。衝撃的なのは全く同じ構図を左右反転させたような場面がかなり多く、同時公開の枷となったのか、派手でスピーディーなバトルシーンは本作には存在しない。おまけにサトシたちがただ笑うだけの場面が繰り返されるなど、凡庸なシーンが使い古されたりする。
2作同時公開は話題性抜群にしても、どうしても同時制作が完全に仇になったとしか思えない。確かに伝説のポケモン三つ巴戦はダイパ劇場版と被ってしまうものの、全く同じストーリーを量産するよりはまだマシだっただろう。
