たむ

落葉のたむのレビュー・感想・評価

落葉(1966年製作の映画)
3.9
オタール・イオセリアーニ監督の初長編作品です。
デビュー作品に作家の全てがある、とよく言いますが、この監督もそうでした。
公開時期を考えると、まさに世界的なニューシネマ運動の盛んな時代です。
オタール・イオセリアーニ監督もジョージアでそういう存在だったことがよくわかります。
男の友情と理解を超えた女性の存在が三角関係に発展していくのは、多くのニューシネマの共通点です。
理解や共感を外れていくキャラクター。
その中で描かれるのは葛藤であり、緊張感であり、闘争です。
そんな三角関係よりも、映像化されていくワイン畑の描写が面白いです。
収穫からワインになっていって、ビン入ったり、その工程が主役のようにも感じるほど、魅力がありましたね。
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