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舞姫のseapony3000のレビュー・感想・評価

舞姫(1951年製作の映画)
5.0
妻の財産で食ってるくせして自分の原稿料はちゃっかり貯金、貞操帯ネタの嫌味も冴えまくる山村聡が最高。斜陽でお金ないつってバレエ教室でがんばる高峰三枝子も、レオタードに着物にオーダーメイドのスーツに、一日何回着替えるおつもり?って庶民には到底理解できない暮らしぶりが良い。ニジンスキーの大川平八郎。結局何者だったのか、ハットに蝶ネクタイで常に寄り添う二本柳寛はほんと長年に渡ってお疲れ様でした。バレエダンサーの功ちゃんに、お目々ぱっちりの片岡明彦、まだまだ発展途上な岡田茉莉子もイイ。「平和になるまで子どもは産みません」「お母さんはよろめいてるんじゃないのか」名セリフもビシビシ出てくるシンカネ脚本。成瀬には合わなそうな設定だけれどやっぱりお金。ハッピーエンドも含めて気持ち悪くて素晴らしかった。
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