ぬまち

黄金の犬のぬまちのレビュー・感想・評価

黄金の犬(1979年製作の映画)
4.0
汚職で追われる身となった夏八木勲が犬と出会い放浪を始める。序盤、海岸で唐突に現れたアザラシ🦭と本当に唐突にバトルし始める犬。屍肉と化したアザラシ(多分本物)を頬張る犬の姿を見て、「生きるって、闘うって、こういうことだったよな!」と涙ぐむ夏八木。なんなんだこの映画笑。

映画秘宝のムック「底抜け超大作」でも取り上げられた本作。豪華キャストにもかかわらず、とにかくひどい映画なんだけど、こういう70年代の猥雑さに満ちた邦画は嫌いではない。バイオレンスが結構過激で、地井武男扮する殺し屋が大人も子供も虫けらのように殺し女は片っ端から犯すクレイジーぶりを見せつける。人が撃たれるとバシャバシャと血が噴き出す過剰演出も当時の邦画っぽい。あとなんだかんだ言ってワンコ🐶がかわいいし演技も頑張っている。

最後はバイカー軍団が爆走したり、マカロニウエスタン風の決闘になったりと、見どころは盛りだくさんで個人的には大満足の1本でした。オススメはしないけど。
ぬまち

ぬまち