マルア

モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイルのマルアのレビュー・感想・評価

4.0
アーサー王と聖杯伝説を題材にしたバカバカしいナンセンスコント(かつ低予算映画)だが、実は歴史考証は専門家のお墨付き。中世前期を再現した衣装や風俗は「数あるアーサー王映画の中でも最もリアル」といわれる。

エンタメ系製作者の間にもファンが多い作品。
分かりやすい所だと福田雄一の『勇者ヨシヒコ』シリーズなんかは基本構造がまんまである(アーサー王伝説をドラクエに、神を仏に)。つい最近でも『新解釈三国志』でまんまなシーンあったな……。

他にもパッと思いつくだけでこんなのも。
・『レディ・プレイヤーワン』の「聖なる手榴弾」
・『ワンピース』エニエスロビー編「3 つ首のバスカビル」
・『ウィザードリィ』のモンスター「ボーパルバニー」(ただし「ボーパル」は「鏡の国のアリス」由来、さらにカーター大統領(当時)の「ジミー・カーターウサギ事件」も関与している可能性)。

ちなみにモンティ・パイソンの吹き替えは山田康雄や納谷悟朗、広川太一郎などレジェンド中のレジェンドがアドリブを繰り広げており、こちらも必聴。
マルア

マルア