みおこし

モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイルのみおこしのレビュー・感想・評価

3.0
先日モンティ・パイソンの『人生狂騒曲』を観てあまりのハイレベルさに絶句して、トラウマ状態に陥ったものの(笑)他の作品も観てみようと思って、本作もトライしてみました。

アーサー王伝説を基にしたパロディ・コメディ。この前観たテリー・ギリアム監督作『フィッシャー・キング』でも聖杯がモチーフになっていましたが、彼はアーサー王伝説が好きなんですね。本作のタイトルの"ホーリー・グレイル"はこの伝説に出てくる聖杯のことなので、モンティ・パイソンとしてもここまでがっつりパロディしていてびっくり。

下品なギャグは減ったものの、やっぱり笑いのツボが私はおかしいのか、なかなか爆笑できず...。簡単に人が死んだりとBritsが好みそうなシュールな皮肉ギャグありつつ、それでも舞台背景や衣装などはかなり本格的な中世のコスチュームプレイになっていてびっくり。お金の掛け方がすごい...!!(笑)よく調べたらメンバーの1人であるテリー・ジョーンズは歴史学者としての一面もあるそうで、かなり忠実な再現は彼無くしてはあり得なかったとのこと。
コメディ映画でもここは手を抜かないってところが、本作が名作として今もなお謳われる証なのかもとも思いました。

予算カットのために差し込まれたというアニメーションも逆に本作のシュールさに拍車をかけていてまたまた良かったです。

『人生狂騒曲』よりは親しみやすく鑑賞できたので、モンティ・パイソン入門には本作がオススメかも?
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