ぶちょおファンク

空中庭園のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

空中庭園(2005年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3.5 中盤★3.5 終盤★4.5

ほんわかホームドラマを勝手にイメージしてたけど、
かなり皮肉で不安感、不快感を刺激する内容でビックリですが、
こういう病んでる陰鬱系は嫌いじゃないので面白かったです♪

オープニングで映し出されるのが
京橋家の食卓頭上にある照明の傘の絵柄“バベルの塔”が描かれた絵画で、
そのダイニング・ルームは異質な“舞台的”空気を醸し出している。。。

のちにミーナ先生(ソニン)が京橋家やこの食卓の雰囲気を
「これは学芸会なんだ」っと指摘し、
これは説明過多なセリフと言えなくもないけど、
観てるこっちが覚えた違和感に対して
作り手の意図(バベルの塔ではバビロンの刺青の瑛太だったり)を
明確に示すのはいいと思う。
未読ですが原作本でもこういう描写があるのだとしたら、
単に忠実に映像化したということですね。

絵里子(小泉今日子)の想い描き築く“家庭”の理想郷、
空中庭園、バベルの塔の終盤の展開は凄まじかった…!!!

“白いチューリップ”の花言葉には
“失われた愛”や“新しい愛”や“許しを請う”
等の意味があるみたい。

森田芳光監督作『家族ゲーム』を
ちょっと彷彿させる雰囲気も好き!

2019年43本目