ジャケットからは想像もつかないほどの濃い作品。ストーリーとしてはタイトルの通りで、とある男女の夏の出来事を描いたもの。けれどもこれはベルイマン。またもや人の本質や心情を、的確にそして深く刺してくるな、、と思った。
これ以上にない幸せな時間なのに、時折現れる不穏な感覚。とか、人間として生きている中で感じてしまう妙なモヤモヤを、こんな風に言語化(映像化)出来てしまう手腕が本当に凄いと思う。
そういった重めの内容に反して画作りは完璧に美しく、そのアンバランスさにつられ、ひたすら見入ってしまう映画。素晴らしい...。