夏の遊びの作品情報・感想・評価

「夏の遊び」に投稿された感想・評価

やま

やまの感想・評価

3.8
あのゴダールが最も美しい映画というから、どんな作品なのだろうとワクワクしながら観たのですが、なるほどと。ゴダールは、太陽が照らす海が好きなのですね。
溝口監督の「山椒大夫」も思い出させられるし。彼の作品の「気狂いピエロ」も思い出す。

テーマは、「あの頃」。誰にだって甘く切ない「あの頃」がある。こうやってただイチャイチャし続けた素敵なあの頃。例えば、好きなあの子をただ見続けたあの頃。人それぞれ「あの頃」がある。でも「あの頃」というのは過去形であり、何かがあったわけだ。彼女にとって、あの事故がトラウマとなり前に進めない。しかしラスト、今の自分と向き合い、脱却する。大切な今があるんだ。

シンプルにいい話で、映像もバレエなど芸術を足し、海がとにかく綺麗なんだ。僕個人としては、あの事故が一番美しく映し出されているように感じれた。血だらけで倒れこむ彼。ワンワン。

まあただこの映画、僕の好きな映画の中の恋ではなかった。ただただイチャイチャしてるだけ。なんか素敵だなぁと映画らしいなぁと思わせられるような1シーンが欲しかったところ。他の人にはあるかもだけど。
でもそんなことより、海が綺麗で仕方ないんだ。
主人公が自己中、振り回し系でちょいイライラしながら見た。
ヘンリック役の青年に若さがない😂が、2人の恋のみずみずしさにキュンとする。
海のきらめきやさざ波、風のそよぎや雲の陰影、バレエシーンなど、非常に美しかった。
主人公の泊まってるあの小屋、うらやましいなぁ。
バレエの先生と伯父さん、アヤシすぎて主人公が心配になる。
世界に対して壁をつくっていたら、大事なものや自分の気持ちも見えなくなる。
その通りだな、と自分の経験からも思う。
プードルのワンワン、かわいい〜
ネット

ネットの感想・評価

5.0
大傑作!昔は良かった系からバカンス映画、そして哲学へと移行する。終盤の楽屋シーンは胸が苦しくなる。
ベルイマンは「ペルソナ」を初めに見てギブアップして以降避けていたけど、予想外の面白さでビックリ。水面の出てくる映画にハズレ無しってか…しかも犬も最高。「新学期/操行ゼロ」のオマージュも、楽しみが詰まった「夏の遊び」を彩る。
超絶大傑作。
若い男女がいちゃいちゃしてるだけなのになんだこの瑞々しい画面は…!
水面!ボート!
オフスクリーンからの音(ピアノの音や犬やフクロウの鳴き声)が映画を豊かにしている…!
人間の顔を半分に分割して画面に収めるやり方はベルイマンらしいな。

バレーシューズをいかした爪先立ち(キスを表す)ラストも崇高。フォードとどっちが先か?
オダ

オダの感想・評価

4.5
序盤の、とてつもなく均整のとれた美しいバレエ・シーンが観客の雑念を全て吹き飛ばしたのちに、暗闇が影となって顔を覆い、深く深く染めてしまう
この映画を観て、「イングマール・ベルイマン監督の映画には、『美しい!』と感じる場面が必ずある」と再認識した。

例えば、本作の場合、「(バレリーナの)マリーの顔に反射する水面のキラキラした光のシーン」、「(マリーの恋人の)ヘンリックが飛び込み失敗してマリーが叫ぶ声を聞きながら、カメラは空に昇って行き、天空の雲を映すシーン」など。

「こういう場面を観て、美しいと感じるために、映画芸術は存在するのではないか」と思ってしまう。
ベルイマン監督作品は、どれもが必見映画に思える。


物語は、「白鳥の湖 リハーサル」シーンから始まるが、照明トラブルでリハーサルが中断。「ヘンリックの日記」を渡されて同様するバレリーナのマリー。
リハーサル中断の間に、マリーは、船に乗って、自分の若き日の思い出が詰まった島へ行き、13年前を回想する。

若き日のマリーとヘンリックの『宝石のような日々』(マリー談)が美しい。

また、二人がレコード・ジャケットに現れる(手描きの)アニメ場面も楽しい。

「生きるのも死ぬのも恐い」というマリーの言葉が心に残る素晴らしい映画である。
ベルイマンは映像で語る作家だ。ゴダールが”もっとも美しい映画”と評した、という『夏の遊び』はもう半世紀以上前の映画だけど、心象を映像にするその手腕は少しも古びていない。光にあふれ透き通った過去の夏と、暗くどん詰まりないまの冬。それだけで、もうすべてがわかる。

過去に囚われた人がもう一度生き直す、それだけのごくごくシンプルなプロット。でも、そこにはおそらく普遍的ななにかがあって、受け手はそれぞれが勝手に意味を見出せる。あと、海へ行くつもりじゃなかったぼくらは、レコードを2人で聴く(しかもジャケットが踊りだす)なんてことをされるともうダメですね。

いま、ここでステップを踏みつづけること。それをベルイマンは人生そのものとして描いていて、もう絶対的な真理だろうと思う。人生はダンスなんだって、昔のスヌーザーでベックも言ってたよ。
菜月

菜月の感想・評価

4.0
多分表現半分くらいしか感じ取れてないからもっかい丁寧に観よ。白黒やのに何でこんな綺麗なん
スウェーデン語ってスペイン語とフランス語混ぜたみたいな発音やなむずい。「私をわかってない」って繰り返し言うセリフ、絶対言えへん自信ある

再鑑賞後。夏の彼と今の彼同じ人やと思ってたから??ってなってたんやわ。これ好きなやつ〜〜
McQ

McQの感想・評価

3.3
ベルイマンの傑作「野いちご」の原形となった初期の傑作。

野いちごが傑作すぎて、個人的には少々物足りなさを感じてしまうものの、ベルイマンとしては、この作品で一躍注目されることになりました。

マリーが好きになれるかで、この作品の評価は大きく分かれると思います。

個人的には小悪魔マリーのマイペースキャラと、キラキラ恋愛模様が肌に合いませんでした(ToT)

現実でもこういう女性いると思うのですが、苦手なタイプでした。
新聞記者の元彼が愛想尽かすのも頷けてしまう、、
そういう意味では非常にリアル。
小悪魔あるある。

そして、お相手のヘンリックがまるで少女のように乙女チック。。
そしてマリーが男に見えました。

他の作品と比べると、ベルイマン色がまだ少し薄い印象が、、

「老い」の部分を描いた回想後のシーンは良かったんですが、とにかくキラキラ回想部分が長い、、
ここを好きになれるかが重要だと思います。
キよ4

キよ4の感想・評価

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バレリーナ マリーのヘンリックと過ごしたひと夏の思い出
ヘンリックとの恋 宝石のような日々
夏の終わり 突然のヘンリックの死
そして今 壁を築いて生きる抜け殻のような日々
記者との恋 人生に意味などない 今の一瞬に幸せを感じ生きていこうと悟るマリー
生と死
ピアノの調べと月の光
アニメーションの楽しさ
切なくほろ苦い恋愛映画
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