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草の乱のlalalalabombaのレビュー・感想・評価

草の乱(2004年製作の映画)
2.1
今から130年以上も前、日本はまだ原始時代で国民はみんな原始人でした。

脳みそはほとんど機能しておらず「富国強兵」という言葉ひとつで増税に次ぐ増税で埼玉のど田舎の百姓は借金に苦しんでいました。

その百姓たちを助けるべく「自由党」という部族たちが百姓たちを洗脳し始めました。

彼らは「自由民権」という言葉をひとつ覚えて武力を持って臨みます。

借金を踏み倒すために暴力に訴えるという手段は現在にも連綿と受け継いでいますが特にアメリカは日本にとてつもない借金をしているのにまだ全く返していません。


苦しい生活をなんとか改善したいという気持ちは自由と権利を主張しはじめやがて警察を敵に見立てて戦争を仕掛ける。

あれから130年経ってもデフレが30年も続く不景気な世の中は当時と変わりません。
そして現代人の脳みそも原始人たちと1ミリも成長していません。


高利に苦しむ貧農たちは肌艶も良くとても貧困に苦しむ人には見えず、血気盛んな兵隊のようで、人々はほとんど標準語を話すのに時々語尾に「○○てがんす」というのも田舎者を揶揄してるみたいでまったく感情移入出来なかった。

こういう史実に基づく映画はフラットな立場でドキュメンタリーのように撮ってくれた方がもっと入り込めるんだけどな。

戦闘シーンで感傷的な音楽を流すのもこの映画では失敗してると思う。
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