草の乱の作品情報・感想・評価

「草の乱」に投稿された感想・評価

井上伝蔵の事は、知りませんでした。井上伝蔵の波乱万丈の生涯は、映画からも汲み取れますが、秩父事件後の逃亡、北海道での生活など、興味深いが、一切排除して、秩父事件に的を絞って描きます。厳しい困窮により一揆に向かわざる得ない状況が全く感じられません。新政府による圧制がほとんど描かれていないので、「その時、歴史は動いた」映画版に見えてしまいます。もっと井上伝蔵の内面に肉薄して欲しかったと思います。

このレビューはネタバレを含みます

文中「現在によく似ている…?」と書いてますが、あの頃(2004年、小泉内閣)で既にそんな感じだったのか…。

むかしむかし書いた感想でがんす。

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おセンチに演出された場面はほんのちょっとだけで、割りに淡淡と史実を追っていくという作り方。もし、田口トモロヲのナレーションを乗せたならば、「プロジェクトX」になっていたかもしれない。

物語は、実際に起こった「秩父事件」を描いたものなんだけど、この当時(明治時代)の状況は中央集権、軍備増強、増税、政治腐敗、で、もって不況(現在によく似ている…?)。そんな中、秩父の農民たちの生活は困窮を極めていた。
「この状況をなんとかせねば!!」
というわけで、立ち上がるのだけど…。

結果を伏せますが、農民たちの命をかけた行動には心打たれたし、当時の無能な役人や、あくどい高利貸しには怒りを覚えます。でも記録上は「暴動」なんですよね。

なぜ、正しいと信じて行動しているのに、暴動扱いにされてしまったのでしょう?

思うに、やっぱり「正しくなかった」からでしょう。見事散るのは美しいけど、何が何でも生き抜くことこそが勝利だと思いました。
『空青』からの流れで、秩父事件を描いた本作も鑑賞。8000人のエキストラが参加しただけあってそのスケール感は圧巻。
勝沼悠

勝沼悠の感想・評価

4.0
 明治の農民の反乱、秩父事件を描く。

 市民からの出資によって制作された映画だが、豪華な俳優陣と8000人のエキストラでとても大作感がある。
 きっとこれは秩父事件を後世に残し伝えたいという想いの強さなんだろうね。すごい熱気を持った映画。

 秩父事件を学ぶきっかけに。
 秩父万歳! 埼玉万歳!
緒形直人主演。
明治維新の中で自由民権運動の秩父事件を忠実に描かれた実話。

秩父の中で、カイコ農家は絹の相場が毎年下落し、生活が枯渇するなか高利貸しは金利を高騰させ、破綻する者も少なくなく、市役所、警察、裁判所は理不尽な要求を繰り返す。

そんな時に、政府に対抗する自由党の存在が秩父の村にも浸透していき、近隣の村の若者が集り、党に傾倒していき団結して金貸し相手にクーデター(一揆)を・・。

とにかくスケールは大きな作品で、エキストラが8千人!

この作品を作る過程の話も調べたら面白かったです。

緒形直人は、良かったのですけど大作になると、ちょっと物足りなさが感じました。

ちなみに、特撮好きな私としては、「ミラーマン」で有名な石田信之さんを確認しました。
秩父旅行計画中のため観賞。
典型的な日本の時代劇。非常に真面目で男臭い無骨な作品。
登場人物みんな終始眉間に皺が寄っている。
わや

わやの感想・評価

3.7
宿題で見てレポートを書きました。
実話なのにすごか引き込まれるし、
スケールが大きくて驚きました。
史実に基づいて真面目に描いた貴重な歴史映画。

時は大正時代埼玉県秩父地方の町で起こった事件。人民の自分たちが生き残る為、興した一種のクーデター。リーダーが地元の資産家と云う所にこの事件の悲惨な背景が読み取れる。決して娯楽作品では有りません。実に忠実にその時代を表現している作品に見えます。現代の日本においてホームレス・失業者が増大している現状をみてこの事件の様な不満分子(存在して当然?)の人間が現れても仕方ない当世なのか?・・・