hokuto

ラストデイズのhokutoのレビュー・感想・評価

ラストデイズ(2005年製作の映画)
3.8
淡々と静かに、孤独なブレイクの後ろ姿を追い続ける。
静寂が川のせせらぎや森のざわめきを際立たせる。
そこにはいわゆる映画的な盛り上がりや演出などは一切ない。
ブツブツとつぶやきながら歩き回るブレイクが終盤何かに気づいたかのようにアコギ一本で演奏する「death to birth」で鳥肌がたつ。
キムゴードンがブレイクに語りかけるシーンでは本当にカートに向けて語っているような気がした。
カートコバーンにシンパシーを感じたことなんて一度もないし同情もしないけど。
ただ、ロックが大好きで、内気な青年が自殺という手段を選ぶしかなかったという事実が悲しかった。
hokuto

hokuto