歩く肉

イノセントワールド -天下無賊-の歩く肉のネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

小さい頃、テレビで少し観ただけなのにやたらと印象に残っていた映画。たぶんアンディラウの全く似合ってない鬘のせいだと思われる。鬘設定は改めて観ても不自然だなあ(アンディラウのかっこよさを三割減しておる)それ以外の演出も所々ダサくて笑えてくるけど、スリが大金を持った他人を疑うことを知らない人を同業者から守るという話自体は面白い。こんなに人を疑わずに信じる人なんて強引すぎるだろと思ったけど、王宝强はつまり純粋な子供を象徴しているんだな。それを懸命に守ろうとする劉若英は自分の子供に犯罪のない世界を見せたいという願望を重ねているのね。自身は知り尽くしているから余計に。

「真希望他永远都不要醒来,这样他就不会对这个世界感到失望,永远活在天下无贼的梦里」

不可能だとわかっても、自分の子供には醜い世界を見せたくない母心にほろりとした。それはまた母性とは少し違うと思う。

それにしてもアンディラウに不器用だけど、心優しいアウトローをやらせるとだいたい死んどるな…
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