やっぱり五社英雄はいいねー
五社英雄の遺作にして、アカデミー賞外国語映画賞日本代表作品。
樋口可南子がとにかく色っぽいし、現代の女優には珍しく時代劇が似合う。何気ない仕草にも大人の女の色気がにじみ出てすごくいい。
原作はお吉はただお金関係で殺されるだけで与兵衛を誘惑したりという展開はない。お吉のキャラクターを広げたのは賢明な判断だし、それでこそ五社英雄。
五社監督の女性演出はもはや円熟芸という領域。ショットの角度、セリフ、タイミング、スローモーションなど演出がスマート。
堤真一、こういう妬くもできるんだと感心。最近のイメージからは程遠い。
今は時代劇はあっても現代化されてたり、少なくとも古典リメイクはないので逆に新鮮だったし、五社演出を堪能できたのですごくよかった。
