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月曜日のユカのmihoのレビュー・感想・評価

月曜日のユカ(1964年製作の映画)
3.7
色々な意味で衝撃的だった。白黒映画とは思えない鮮やかさのある映画。

18歳。大人と子供の狭間感が伝わってきた。見当違いなお願いして全然分かってないな子供みたいだなと思う一方で、ちょっと先のこと真剣(?)に考え出したりラストシーンの計画性は随分大人だったと思う。最後的な恐ろしさあり。ラストの畳み掛けすごいし結構意外な展開でおっとなった。あどけな可愛い要素の多いユカだったからインパクト残って最高。

とにかく服装が全て可愛くって、特に白いワンピースが可愛すぎた。黒い下着(多分黒)でもろすけなんだけど、全然いやらしくなくて、可愛さのあるセクシーさしかない。下着もいちいち可愛くて、透け感のある素材多用してて良すぎた。
メイクも黒いがっつりアイラインがトレードマーク。でもリップはほぼ塗ってないように見えてギャップあった。唇のナチュラルな作ってないぽてっと感があって逆によかった。

昔の姿も見たことあって可愛いのは知ってたけれど、加賀まりこ本当に可愛くてびっくりしてしまった。花男真っ只中の世代の私たちはあの怖い道明寺母の印象強いわけで衝撃以外の何物でもない、こんなの見たらすぐイチコロよ。顔の小ささ、目線と唇のあざとさ、あのちょうどいい細さとくびれ。セクシーだけど全ていやらしくないのすごい。服脱いでいくカットで構成されるオープニングも最高におしゃれだったなーとってもキュート。
ちなみに中尾彬もだいぶ衝撃だった。笑 言われなきゃわからんなあれは。あと横浜こんな感じだったのかという発見がある。まだ横浜市歌歌えるけど、それとマッチした。

変なシーンはなくてあらすじの割に見やすさ100%。技法とか全くもってわからないけど、多分色々使われてて、フランス映画見てるんじゃないかと思うほど。静止画とか切り替えとか多用されてた気がする。

こんな素敵な映画作ってたんだね日本。
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