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さまよう魂たちのHKのレビュー・感想・評価

さまよう魂たち(1996年製作の映画)
2.5
『ロード・オブ・ザ・リングス』のピーター・ジャクソン監督のハリウッド・デビュー作をCS録画して初鑑賞。
主演はマイケル・J・フォックス、製作総指揮はロバート・ゼメキス、特殊メイクはリック・ベイカー、音楽ダニー・エルフマンというそうそうたる面子のホラーコメディ。

幽霊と交流できる能力を持つ主人公(フォックス)は除霊と称して仲間の幽霊とともに胡散臭いインチキ商売を送る日々(モブサイコ100の元ネタか?)。
その頃、主人公の住む町では心臓発作による不審死が連続して発生し・・・

とても楽しくて面白い作品ができそうなメンバーが揃っているのに・・・
これが全くもって面白くなくてガッカリしてしまいました。
いくらでも面白くなりそうな材料なのにナゼ?
この監督、連続長編大作向きなんでしょうか。

マイケル・J・フォックスが冴えないのはこの頃すでに病を患っていたのが影響しているのか、いや、やっぱりどうにもこうにもこの脚本と演出がマズイのか。
ホラー、コメディ、アクション、恋愛など各要素のバランスが悪くてどのパートも中途半端。
後半はもうアクビが出っぱなし。
5年後にファンタジーの名作『ロード・オブ~』を撮り、近年では『ザ・ビートルズ:Get Back』という傑作ドキュメンタリーを編集した監督の兆しはこの時点ではまだナシ。

墓地の幽霊の中の一人が『フル・メタル・ジャケット』のハートマン軍曹(R・りー・アーメイ)ほぼそのままのキャラだったのにはオッ!と思いましたけど・・・そこだけ。
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