冒頭からパリの美しい町並みに惹きこまれます。
婚約者と共に訪れた憧れの街パリ。
そこで主人公(ギル)は毎晩1920年代(黄金時代)にタイムスリップをする。
そこは夢のような世界!
いつしか婚約者とも心のすれ違いが・・・・
そりゃ~毎夜毎夜、あんな刺激的な体験をすれば現実が色あせて見える気持ちも分かります。
ところが、ギルが思うところの「素晴らしい時代」に生きている人は、さらなる過去を「素晴らしい時代」と思っている。
そしてその過去に生きている人もまた、もっと過去を「素晴らしい時代」だと。。。
人間の欲望というのは決して満たされることはないという皮肉が効いています。
しかし、ラストでギルが出会う人。
ここにウディ監督の茶目っ気が現れていたように思いました。
「満足できる現実は、実は近いところにあるんだよ・・」
というような。。
劇中出てくる芸術家たちが楽しかったです。
ヘミングウェイにピカソ。
エイドリアン・ブロディ演じるダリには笑えました。
個人的にはブニュエル監督にこんなストーリーどう?とおススメしているシーンが面白かったです。
主人公ギルを演じたオーウェン・ウィルソンがとても良かったです