BOB

サブウェイ・パニックのBOBのレビュー・感想・評価

サブウェイ・パニック(1974年製作の映画)
3.8
地下鉄ハイジャック犯と警察との攻防を描いた犯罪サスペンス。

ニューヨークの地下鉄を4人の武装グループがハイジャック。1時間以内に100万ドル用意しなければ人質を一人ずつ殺すと脅迫する。

"Gesundheit"🤧

邦題からはB級臭がぷんぷんするが、れっきとしたA級サスペンス。どこかオフ・ビートな空気感もあるハードボイルドなパニック映画。ジャズや洒落たラストカットが味わい深い。

保身しか頭にない市長、人種・性差別発言、戦争の傭兵、麻薬絡みの冤罪、賄賂、死刑制度、("英語が話せない日本人")といった言葉や描写からは、70年代の犯罪映画らしく、社会の深い闇が垣間見える。

ハイジャックグループのトップ"Mr.ブルー"を演じたロバート・ショウと、地下鉄公安警部補を演じたウォルター・マッソーの駆け引きがスリリングで面白い。二人とも渋い。まさかの結末も見所。

犯人同士がコードネームとして色で呼び合う設定は、『レザボア・ドッグス』で採用された。

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