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アダプテーションのnaoのレビュー・感想・評価

アダプテーション(2002年製作の映画)
3.3

「マルコヴィッチの穴」で成功を収めた脚本家、チャーリー・カウフマン本人を主人公にし、依頼された本の脚色に苦しむチャーリー・カウフマンを描く作品。

あらすじを見ただけでもよく分からない。実際にいる人物が脚本を書いて、その人物が映画にも出てくる
本当にチャーリーカウフマンの脚本の世界は現実と虚構の境目がつかなくなる。そこにスパイクジョーンズの演出が加わることによって物語は、より複雑になり深みを帯びていく

枠から滲み出た物語は、合流し分離し、時に衝突する。そこに組み込まれる現実とフィクションが交互に展開するプロットは、非常に凝っていて、終始困惑と圧倒が繰り返される
作家性を独自の方法で表現し、作品を創造することの苦悩を複雑なプロットを通して、感覚的に感じさせられる映像技術的作品でした。
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