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寒い国から帰ったスパイのMiYAのレビュー・感想・評価

寒い国から帰ったスパイ(1965年製作の映画)
3.6
原作は言わずと知れたジョン・ルカレの傑作スパイ小説。大昔に読んで、ストーリーは完全に忘れましたが、あのラストだけが印象に残っています。

ジョン・ルカレと言えば、「ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ」、それを映画化した「裏切りのサーカス」が有名ですが、あまりに複雑なストーリーに歯が立たず。それに比べれば本作はまだわかりやすいです。ムントは二重スパイなのかを巡って二転三転するのですが、査問会でのやりとりが総括的な解説になっているのが助かります。

主演のリチャード・バートンもかっこよかった。自分だけ助かろうと思えば助かったにも関わらず、あえてそうしなかった彼の姿は、スパイの哀愁としかいいようないです。

BS松竹東急「よる8 銀座シネマ」にて。
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