あきわ

ブルーベルベットのあきわのレビュー・感想・評価

ブルーベルベット(1986年製作の映画)
4.1
倒れた男性と男性には目もくれずスプリンクラーで遊ぶジャックラッセルと、それをボーッと眺める子供。そして、その脇の草むらの奥には死骸を食べるシデムシ。
ジャックラッセルは好奇心旺盛な主人公、子供は無垢な恋人、シデムシがフランク達なのか。
エロとグロのインパクトがとても強く、終盤の拷問を受けた死体が部屋に残されたシーンは美しさと君の悪さが同居しており、もはや現代アートのようでした。
映画鑑賞後にいつも通り妻と夕飯を食べましたが、この日常の脇には薄い膜を隔てて非日常があるような、そんな不安な感覚になりました。

映画とは関係無く、自分は他の生き物を殺して生きている鳥や人より、シデムシのような死骸を食べるスカベンジャーが好きです。
あきわ

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