ジョニマ

ブルーベルベットのジョニマのレビュー・感想・評価

ブルーベルベット(1986年製作の映画)
4.0
主人公を含め、登場人物のほとんどがイカれている。でも、登場人物全員がイカれているワケではないところが、リアリティをもたらしていると思う。
世界観としては映画の中で何度も出てくる台詞 "Such a strange world" を表現しているのだろうから、デビット・リンチはこの映画を現実の延長線として大真面目に撮っているのだろう。
そう考えると、なかなかのぶっ飛んだ世界観だなと思う反面、ぬくぬくと守られたところで暮らしている今見えている世界の薄皮をめくったその先にはこんな世界が確かにあるかもしれない。
現実には平和で幸せそうに見えるコマドリだって、虫を殺して食って生きているのだ。
ジョニマ

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