レイラ

ブルーベルベットのレイラのネタバレレビュー・内容・結末

ブルーベルベット(1986年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

とても好きなシーンがありまして。
ローラダーンの登場シーン、秀逸ですよねぇ。
たしかDVD特典のインタビューの中でローラダーンがリンチ監督から登場シーンについて「暗闇の中から風のように現れてくれ」と演出を受けた、と語っていました。
風のようにというリンチの指示の出し方とそれをまるっきり再現してしまうローラダーンは本当にすごいなと思った。
本当に風のごとく真っ暗闇から光を帯びて登場するんですよ。
またその時の音楽がいいんだな。
この登場のおかげでローラダーンの役は非常に印象強く、張り詰めたストーリーに重要な癒し要素を与えています。
また後半で、ローラダーンが昨夜観た夢の話を語っている場面もお気に入りです。
コマドリが希望を運んできてくれるという夢の内容を天使のように純粋な笑顔で語ってくれます。
どんよりと重く緊張感の漂うストーリーの中でローラダーンの役が象徴的な希望になっています。
非常に上手い演出とカメラワークです。
またこの話の中でのデニスホッパーはたしか最も卑劣な悪役10選かなんかに選ばれてましたよね。
たしかに、という感じです。

初期のリンチ監督作品の傑作です。
レイラ

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