明石です

世界中がアイ・ラヴ・ユーの明石ですのレビュー・感想・評価

世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)
3.3
ウディアレン監督初のミュージカル映画。
エドワードノートンが歌って踊り、ジュリアロバーツが涙を浮かべて歌い、ウディアレンまで恥ずかしがりながら歌う姿が見れるレアな作品。

ウディ映画は両手を挙げて賞賛してきた私ですが、この作品はイマイチハマれなかった。というか尺の半分以上を退屈しながら過ごしてました。普段ウディ映画は主に会話を楽しみに観ているので、喋ってる途中に歌わなくて良くない?ってのが正直な感想でした…笑。

あと身も蓋もない話ですが、ミュージカル映画としてみると、どうしても『トミー』や『ロケットマン』と比べてしまう。役者の踊りや歌唱力、それから楽曲自体の素晴らしさで比較してしまう。。

本作はアランアルダの大家族のパートと、ウディアレンとジュリアロバーツの恋愛パートの二つに分かれていますが、アランアルダのパートはとにかく登場人物が多いためかストーリーが荒削りで(というかストーリーになっているかすら怪しい)退屈してしまいました。

エドワードノートンの初出演映画ということで、彼の初々しい端役演技が楽しめたのは良かった。性格は良いけど中身のない男性という損な役回りが妙に似合っててクスッとなっちゃいました。またアランの奥さん役のゴールディンホーンが一目惚れしてしまうほど美しかった。こんな風に歳を取りたいですね。

正直ウディアレンとジュリアロバーツの恋愛パートをもっと見てたかった。歌もいらないしアランアルダもいらないから、2人の恋愛をしつこいぐらい詳細に描いて欲しかった。もちろんそれを求めるなら別の映画を見ればいいのだと思うし、ウディと美女のダル絡みをひたすら楽しみたいなら『アニーホール』や『マンハッタン』を見たらいいんでしょうけども。。

しかしジュリアロバーツとキスできるなんて、、ウディアレンほどの芸術家になれば、この世で最も美しい容姿の女性と作中でキスできるのですね。しかも自分が描いた脚本で!!
明石です

明石です