燦

サイコの燦のネタバレレビュー・内容・結末

サイコ(1960年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ホラーが得意ではなく恐怖心を緩和するため、あらすじを読んでから観た。前情報なしで観たら、予想していた逃避行とはどんどん違う方向に展開していって、心臓がもたなかっただろう。サスペンス・ホラーの類いに極度に弱いので、内容を楽しむことはできなかったし、課題のために観たけれど半ば拷問だった…
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恐怖を和らげたいうえに分析の練習をしたいこともあって、1カット1カットの撮影方法を意識的に観るのにチャレンジした
・保安官の家でのシーン、保安官のカットの左端とマリオンのカットの右端の両方に保安官の奥さんが映っていて、増殖しているみたいでちょっと笑ってしまった
・ホテルの応接室でマリオンとノーマンが話しているシーン、同じ構図でのカットバックが続いていたところ、ローアングルだったのは鳥の剥製を映すのと不気味さの演出? ローアングルで捉えられたノーマンの背景に夜行性の猛禽類であるフクロウの剥製があるところに、これから起こることが示唆されているようだった。その後、母親について話すなかで彼が取り乱したときに、クローズアップになってどきりとした。
・未知に向かって進行する人間を前から捉える→その人物のPOV などを交互に繰り返すシーンが多かったように思える。
それが映画全体とどう関わっているかは分からないが、POVがホラーの臨場感を演出しているような気がする。
燦