鹿田鹿雄

サイコの鹿田鹿雄のレビュー・感想・評価

サイコ(1960年製作の映画)
3.0
60点

物凄く不気味で怖くできていた原作をしっかり映像化していて、役者陣の素晴らしい演技で際立っている。

原作を読んだ方、サイコパスものが好きな方におすすめである。

ここから下はネタバレで、惜しい点を紹介する。原作のネタバレも含まれます。









まず、冒頭の往生〜闘争の場面。
原作には無かった400万ドルが使われる場面が描かれる分には良いのだが、あまりにも割く時間が長いと感じた。

そして原作最大の醍醐味であり、どんでん返しだった、母親の人格を持つという点を映像化するには難しかったと強く感じさせられる。
文章だからできた一連の流れからのあのオチを映像化させることはやはり難しいことは分かるが、ノーマンと母親との会話がないことでどうしても意外性は薄れていた。

正直に言うとこの映画を観るよりは原作を読む方がおすすめである。
鹿田鹿雄

鹿田鹿雄