Krate

イディオッツのKrateのレビュー・感想・評価

イディオッツ(1998年製作の映画)
2.5
人間が持つ暗部を抉り出して表現することでは右に出るものがいない、ラース・フォン・トリアー監督。今作も知的障害者のフリをする健常者集団の生活を描いた、倫理観を無視した社会に挑戦するような攻めた作品になっている。人間の偽善を暴こうとしていた彼らが次第に屈辱を感じるようになり、演じていたはずの愚者と正常時の境界が曖昧になっていく描写には戦慄した。人間の触れてはいけない部分を覗き見したような感覚になり、後味は最高に悪い。
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