ゆれる木

イディオッツのゆれる木のレビュー・感想・評価

イディオッツ(1998年製作の映画)
4.7
ここは天国
それは最近地域作業所へ行った時に私が思ったことだった
そこの人々は寝転んだり、テニス部という名のバドミントンをして、私はラリーが続いて欲しくて、羽が来るたび願ってた、きっとその気持ちを彼女はわかってくれて、最後にハイタッチしてくれて、それが本当に嬉しかった。

人間の中に潜んだ正常と異常の狭が描かれ、
背中のyeah!とか笑えるし、一緒に泣きもしたという感情の揺さぶりの中で、
どの感情にも表せないような表情が映画の中にあって、
人間はやっぱりちゃんと表情があって、触られていることが分かって、
誰でも白と黒の中のグレーのどれかにいる、みたいな言葉あるけれど、そんなことはないっていつも思ってて、だってグレー?とか言って白と黒があるの?色が濃いとか薄いとかなの?って思うし、横軸の点が表してるみたいなニュアンスが、さ、でも、グレーゾーン?という言葉で言い表したいその本当の意味が、その表情の中にある。
レインのいう、患者は家族といるべきだ、その街にいるべきだという言葉が思い出される。彼らは家族を作った。家族が変わることはないから。そして、きっと足りなかった触覚を埋める。資本主義と分裂症という言葉に救われるのは彼らだろうか
ゆれる木

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