ちゆ

レディ・イン・ザ・ウォーターのちゆのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

2021.3.1 U-NEXT

 特に仲良くなかったひとびとが、一つの御伽噺を信じて一つになる。コミカルな住民達は誰もが必然だった。想像していたものとはまったく違う内容だったが、どこかですべてが一つになるところが伊坂幸太郎の作品も思わせた。おまけに、“何か”が勝手に巻き込んできたと言うのに、その“何か”が勝手に去って終わる、団結した仲良くもないひとびと全員が関係はあった筈なのに置き去りにされる。きっと夢を見たのだろうと思い、忘れかけた頃の或る瞬間にふと「あれは本当のことだったんだ」と感じるのだろう。そう思うと、なんだか少しあたたかな気持ちになる。
 そもそも、そう。元々クリーヴランドは医者だったのだから。ファーバーの言っていたことは案外、的を射ていた。

 で、ファーバーさんはホラー映画の定番だなんて、笑ってしまうなあ。
ちゆ

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