コブラ

トゥームストーンのコブラのネタバレレビュー・内容・結末

トゥームストーン(1993年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

〜RDR2クリア記念8〜

なんでこの名作(は言い過ぎか?)がレンタルもできない状況なのか!
と思ってたらU- NEXTで配信してた。廃盤DVD買ってしまったじゃんか、、、。

米国最大のヒーローの1人 ワイアット・アープを描いた作品は数あれど、アープを演じるはカート・ラッセルで“俺たちの時代” 感高し。
物語に欠かせないサイドキック、ドク・ホリデイもドク史上最も美味しく描いた映画だと思うし、結核に侵されながらアープとの義に殉じる姿がRDR2アーサー・モーガンに重なるね。
(ヴァル・キルマー史上でも上の方でしょ)

史実に忠実と評判の映画だけど、忠実というか、知られてる逸話を節操なく並べてるだけで正直映画的快楽は薄い。曲は良いのに繋ぎが下手くそなDJって感じ。

だどもその曲、つまりメリケン共が熱狂するアープとその周辺エピソードはやっぱり圧倒的に面白いし、今作はそのエピソードの“映画的”再現度は高い。

OKコラルの超々接近戦はガンスリンガーとしての技量云々ではなく、“気”で場を支配した方がやっぱ勝つのね!という説得力、緊張感が伝わる名シーンだし、史実の隙間をフィクションで埋めたドクvsリンゴの早撃ち対決は、男の子ならエレクト必至の格好良さ。


ガンエフェクトはセル・リードで間違いなし。バントラインもさり気なく登場しちゃうし、何たってドクのニッケル&パールグリップで揃えたSAAとライトニングはクッソカッコいい(REDMANTOYSのフィギアをポチりそうになった)。

ただエンディングを含む話の流れはやっぱり勿体無いなあと思う。

弟モーガンを殺されていよいよ堪忍袋の尾を切りクラントン一家に復讐するんだけど、そのシーンはハイライト的でノンカタルシスだし、娼婦ケイトとドクの関係性も西部のシド&ナンシーっぽく描こうとして中途半端に。
アープとドクの関係性をもっとネッチョリと浮き上がらせた方が良かったんじゃないか。

とか言いたい事はあるけども、この及第点ギリギリの落第作をこさえる技量こそ大好きな「コブラ」を撮ったジョルジ氏なんだぜ!
僕が好きならそれで良い。

クド過ぎるエンドロール最高。
コブラ

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