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SF/ボディ・スナッチャーのペジオのレビュー・感想・評価

SF/ボディ・スナッチャー(1978年製作の映画)
3.8
ドナルド・サザーランドってやっぱり面白い顔してる

映像化される度にその時代性を反映しテーマに微妙な変化が生じる(それでも大筋はほぼオリジナル通りなのは原作の懐の深さと強度故か)
「反共主義」「赤狩り」のメタファーだったドン・シーゲルのオリジナル(傑作)に対して、精神分析なんかも持ち出して分かりやすく「実存不安」のテーマを打ち出した本作
心理的な不安感や嫌悪感を煽る演出…「不気味で厭な感じ」が怖い
ラストもゾクッときたが、序盤の「曇りガラスに顔近づけてコッチ見てるオッサン」…

((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

もーアイツ何なんだよ!しかもその後特に言及される事はないという…
そんな「おわかりいただけただろうか?」みたいな怖さが全編にあって、オリジナル以上に「ホラー」は意識してると思う
黒沢清っぽいと言えば分かりやすいか

唐突な「あの犬」はビビった(2回目以降はチープさに笑ってしまう所は「リング」の貞子のシーンを思い出す)
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