みずけん

暗殺の森のみずけんのレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
3.8
幼少期のトラウマからファシズムに傾倒したものの、ファシストになりきれなかった男の話。
非常に政治的な内容を、ベルトリッチお得意の「性」という極限にパーソナルなものと並行して描くという変わった作品。

ファシズムやナチズムといった、かつては国家をコントロールするほど広く広まったイデオロギーが衰退する様を、一人の人間の人生を描くことで表現するというミクロとマクロの使い分けが興味深かった。

が、ベルトリッチは雰囲気の起伏がない感じがして、途中で飽きてしまう。絵は綺麗だったけど。
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