百万両

暗殺の森の百万両のレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
3.8
とにかくストラーロとベルトリッチの「やってやろう」感がすごい(笑)。逆光や薄暮をあえて狙って見えるか見えないかわからない照明環境を攻めて攻めて作りだしている。これは全くフイルム時代の映画だし、おそらく膨大な時間のテスト撮影やリテイクが行われただろう。霧の森のシーンなんて本当にお察しします・・・。こんなのにつき合わされた撮影部、照明部はたまったものではない、おそらく助手はラッシュ試写なんて生きた心地がしなかったんでないか?とも思うがそれも楽しいのかもね、、、
JLトラティニヤン、Dサンダ、Sサンドレッリみんな魅力的。よくできた社会派サスペンスでもあるけど、とにかくそんなのがどうでもよくなってしまうような映像美。二人のむせかえるようなやる気(笑)が産み落とした形と色とそして光の映画。
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