キヨ

暗殺の森のキヨのネタバレレビュー・内容・結末

暗殺の森(1970年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

大衆と一緒じゃないと不安な主人公は、みんながそうだからという理由でファシズムに傾倒し、秘密警察となる。任務途中で知り合った女性に恋するも、彼女の旦那の暗殺命令を受けた主人公。彼女を逃すことも、かと言って自身の手で殺すこともできなかった。

話のあらすじはまあ大まかそんな感じ。ラストは、ムッソリーニ政権は崩壊し、新たな時代の訪れに町中が湧く中、旧友に久しぶりに会うことに。二人で出会っている最中に、新政権の樹立を祝う人混みに飲み込まれる。大衆がファシズムを捨てたことを悟った主人公は、友人をファシストだ!!!!となじり、新たな波にのはことにした。ラストが良かった。普通は、人と違う存在になろうとするのに、君は大衆と同じになろうとしてるよねと話してくれた友人を突き放してでも、大衆に迎合しよう、普通になろうとするその姿勢は面白かった。

あと、ひたすら画面構成が綺麗だった。何が良いとか、素人だから説明できないけど、カットというか、画面の力がすごかった。
キヨ

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