ぐるぐる

暗殺の森のぐるぐるのレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
4.3
映像へのこだわり方が尋常じゃない…
ワンショットワンショットがポスターになりそうな完璧な配置になっているし、光と影の使い方が上手すぎる
家のTVで観るには惜しい作品だったなあ…黒がはっきり見えるというドルビーシネマなどで観たかった
唐突な場面転換に戸惑うことも多かったけど、それも含めて何が起きてる?どゆこと?を繰り返しながら楽しめる
キリストやファシズム、哲学の知識があれば尚楽しめそう

主人公が盲人の友人イロタと、正常な人はどんな人か?ということについて、周りと同じであることを喜ぶ人みたいな会話をするシーンがあった
個人的にはもっとシンプルで、正常な人はそもそも自分が周りと違うことがないから認知してない人も多いかもしれない
違うからこそ、違いが分かる
光と影を認識しているから、自分がどちらであるか?という問いが生まれてくる
どちらであっても偽らずにいられる自分、世の中でありたい