78点
アマプラ配信中の4K修復版で再視聴。昨年の午前10で時間が合わずにスルーしていたのでアマプラに感謝。ベルトリッチが性と政治の危険な関係に挑んだ問題作は1930年代のローマが舞台で、パリに亡命した恩師の大学教授暗殺を命じられたファシストの哲学講師の行動を淡々と追っていくストーリーライン。その“絵画”とも言える作風は、どこを切り取っても耽美的な美しさを具現化したような映像がレストア版によってより鮮明なものに蘇る。いかにもベルトリッチだなぁと思わせる世界観が画面いっぱいに描かれていて劇場スルーしていたことを思わず後悔。スクリーンの向こうからじわじわと滲み出て漂ってくるようなエロティシズム(←これが結構ポイント高い笑)も芳しく、官能的なダンスのシーンは一見の価値あり。また、終盤の暗殺のシーンも派手さはないのにゾクゾクとさせる映像美。これがベルトリッチが若干29歳の時の作品だったと言うからさらにオドロキ。あらためて劇場スルーしたことを反省した次第😓
