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暗殺の森のogawanderlandのレビュー・感想・評価

暗殺の森(1970年製作の映画)
5.0
画がいちいちキマっていて格好良い。官能的だったし。カッコいいだろ感もすごかったけどw 物語としては「告白」が展開の軸。プルースト的な無意志的記憶の想起の描写から明らかになった、主人公にとっては原罪たる同性愛が、抑圧されつつも彼を捕えていた。アンナとジュリアの戯れもどこかゴモラの世界を感じさせたし。プラトンの比喩の伏線はラストシーンで上手く回収されていた。卑怯な人間の残酷さ、また自己の本性を見出す過程が生々しく、しかし格好良く描かれた作品だった。
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