【ヘッドルーム・マックス】
あの『マトリックス』の先駆けとも言える現実と虚構が転換するディストピア的未来を描いた鬼才ポール・バーホーベン監督によるSFアクション。原作はフィリップ・K・ディックの短編小説。
シュワちゃんの目ん玉が飛び出る!鼻からボールが出てくる!映画的仕掛けの数々にひたすら陶酔。思わず「プッ」と笑ってしまう展開も含めてこの監督らしいなぁ…。🙄
よくよく考えたら変な話である。火星で抑圧されたミュータントを救う救世主シュワちゃんが、前半で火星バーチャル体験をした所為で現実が虚構に、虚構が現実へと搾り取られる。果たして「現実」は、どっちが本物でしょう?🙄🙄
元々デヴィッド・クローネンバーグが監督する予定だったらしいが、急遽バーホーベンに交代した為シュワちゃんが活躍する筋肉アクションになってしまったという不運な作品。
恐らくクローネンバーグだったらもっとアートっぽくなるだろうなぁ、と感慨に浸る自分でした。以上。🙄🙄🙄