ポール・ヴァーホーヴェン監督のSFアクションムービー。
フィリップ・K・ディックの中編『追憶売ります』が原作です。
シュワルツェネッガー主演。
主人公の美しく冷酷な妻役、シャロン・ストーンの存在感も際立ってました。
なにより、
1990年公開時、革新的な特撮技術にびっくりしました。
〔今の視聴者は物足りなく思うかも〕
ヴェーホーヴェン監督の独特のビジュアルセンスに浸れます。
火星の赤い風景や、現在と地続きの都市のデザインが印象的でした。
そして、
“現実だと感じていることは本当に現実なのか“っていうテーマも、タイムリーだったと思います。
巧妙なストーリーテリングと謎解きの要素はもちろん、この現代的で哲学的問いかけが当時ささりました。
仮想現実との付き合い方は、テクノロジーが進むにつれ、より重要度が増してます。
P・K・ディック原作の作品も続々と映画化されていきました。
映画を観るのと並行して、早川文庫のP・K・ディックの小説を読んでましたよ〜
舞台は未来の地球と火星。
主人公ダグラス・クエイド(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、平凡な建築家。
彼は日常生活に倦み、火星への旅に憧れています。
ある日、人工的な記憶を植え付けるリコール社を訪れ、火星での“スパイ体験“を購入します。
ところが、この装置により、彼の本当の記憶が呼び覚まされます。
クエイドは、実は火星で活躍していた真の諜報員。
組織により記憶を書き換えられ、偽の身分を与えられていたのでした。
クエイドは、襲いかかる敵と戦いながら、自分のアイデンティティーと真実を探るために火星へと向かいます…