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ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖のukのレビュー・感想・評価

3.8
ゾンビ映画の始祖ジョージ・A・ロメロ監督、脚本作品(1973年)
まだ「ゾンビ(Dawn of the Dead)」(1978年)を作る前の映画。
今のコロナ禍にも通じる部分もあるウイルスパニックムービー。
冒頭、気が狂った男が妻を殺し、自分の家を燃やすシーンから始まる。
次のシーンでは軍の兵士たちが大挙し、全員防護服にガスマスクをしている。
兵士たちは注射(抗生物質らしい)を打ち任務に臨むが、注射は兵士の分しか無い。
そして、説明もなく住民たちを避難所の高校に連れて行く兵士たち。
一体何が起こっているのか?
という作品。
冒頭は本当に何が起きているのか分からず、そのただならぬ雰囲気に緊張感が走る。
約3600人いる町は隔離され、人々がおかしくなっている原因がウイルスと判明するが、軍隊を含めそれを知っているのはごく一部の人間のみ。政府はどのようにウイルスを町の外に出さないかで会議を開く。
政府の指示と現場の状況は乖離し、現場収束を任された大佐の苦悩か描かれる。
このようなやりとりが今っぽい。

ただウイルスの特性は非常に変わっていて、死ぬか正気を失うかの2択ウイルス。
大半の人間は正気を失い、大胆な行動に出るようになる。そして、兵士vs町民で町はカオスな状態になる。
なぜその町にウイルスが蔓延したかの原因は分かる。
一番面白いと思ったのが感染したかどうかはその演者の力量次第な所。咳とか目の色が変わるとかそんな優しい合図はなく、少しずつ狂った感を出していかなきゃいけない超難易度演技が求められる。でも、この人感染したんだな。って大体分かるのが面白かった。ただ演者によってはよく分からないから、「えっ、この人も感染してたんだ」ってなるので非常に演技力が求められる映画。
カルト映画としても有名なので、血とかはすごくチープ。
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