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ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖のとぽとぽのレビュー・感想・評価

3.0
狂った世の中でずさんな捜査網、コードネームはトリクシー。漏れ出した細菌兵器に対して声紋確認と隔離。チクリと揶揄するように相変わらず世相を反映しながらも、今回はそこにそれっぽい音楽も流してメロドラマにも挑戦している。ただ今回は巨匠ロメロ監督の淡々とした語り口が彼の代表作たるゾンビ映画(ex.『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』)とは異なり、あまりマッチしているようにも思えず終盤少し疲れてしまった。冒頭からハイコンセプトだけどキャラクターはどれも平べったく、あまり共感できないシチュエーションものとしての欠点。キャシー不気味すぎ、もはや『キャリー』でいい(?)。実体の見えぬまま迫りくる何かというのはアイデアとして怖いしリアル。ワケも分からぬまま右往左往振り回される現場にじれったい指揮系統。そんなこんなで現代社会の縮図と化すエヴァンスシティ。先日見た『CLIMAX』とも案外共通点があった?

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