てるる

ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖のてるるのレビュー・感想・評価

3.5
キネカ大森のホラー秘宝にて。

ゾンビ映画界のレジェンド、ジョージ・A・ロメロ監督のパンデミックホラー。

細菌兵器の事故により、小さな町に感染が広がっていく。
封鎖された町から脱出を試みる主人公達を軸に、現場で対応にあたる軍、そして政府の動きを描く。

感染したらゾンビになるわけじゃない。
見た目は変わらないのに凶暴性が増したり、正常な判断が出来なくなる。

誰が感染したのか分からない怖さ。
あなたの隣の人が狂ってるかもしれない恐怖。

パニック映画としては静かに進行していくパンデミックが不気味でもあるけど、逆に淡々と描きすぎて盛り上がりに欠ける。

唯一、森の中の死闘が突出してるけど、たった1人にあんなに殺られるもんかね?

はたから見るとバカバカしい人間同士の争い、軍や政府の杜撰な行動などを皮肉っぽい視点で描くのはロメロらしい。

世間的には評価の低いリメイク版のほうがエンタメ的にもホラー演出的にも上回ってて圧倒的に好き。
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