Listener

チャイニーズ・ブッキーを殺した男のListenerのレビュー・感想・評価

4.0
これもなんか良かったな。愛が感じられて心に沁みる。多くの人が指摘するように主人公とカサヴェテス自身を重ね合わせているんだろうけど、この話の1/10くらいのスケールで、私たちも似たようなことを経験している気がする。苦しい生活の中にある掛け替えのない幸せがたった1つの失敗で吹き飛びそうになり、泣きたくなるような思いで償いをする。そういう苦境に立たされた時にその有難さに再び気が付く。周囲の一人一人に、そして彼自身にもスポットライトが当たるのが良いよね。

上手く言葉にできないけど、カサヴェテスの作品ってなんかraw materialの塊というか、気取っていないというか、ありのままというか、むきだしというか…これが、よくわからないという感想が生じる原因であると同時に魅力でもあるのかなと思った。エモーショナル?なカメラも好き。

メモ:https://note.com/flooringalpine/n/n5108d2d099bd
https://cinemore.jp/jp/erudition/3040/article_3041_p1.html
Listener

Listener